【書評】村上世彰著 「いま君に伝えたいお金の話」を読んでみた!
こんにちは!
ホームセンターの年始営業にオープン待ちして、灯油を買ったユーサクです。
みなさん、お正月休みを満喫されていますか?
休みとはいえ家族と出かけたり、子供と遊んでいると自分の時間を持つのがなかなか難しいですね。
僕も子供と遊んだりしていて日中に自分の時間が持てていません。
なので、早起きをして読書する時間を作るよう心掛けています。
今日は最近読んだ本の書評を書いていきます。
村上世彰著「いま君に伝えたいお金の話」です。
「どこかで聞いたことがある名前だな」
と思う人もいるかも知れません。
一時TVをにぎわせた「モノ言う株主」として有名になった村上世彰氏です。
4か月ほど前に発売になっており内容は小・中学生に向けたものですが、気になっていたのでいい大人の僕は購入しましたw
では始めていきましょー!
村上世彰氏とは、どんな人物?なぜ小学生向けに本を書いた?
村上世彰氏は大阪府出身の59歳。職業は「投資家」です。現在はシンガポールに拠点を移し、現役の投資家として今も活動されています。
たくさんの顧客から何億というお金を預かって投資をし、大きな利益を上げている凄腕のビジネスマンです。
僕の勝手なイメージなのですが、「投資家」といえば「お金の亡者」のイメージ。
大金を自身に預けてくれる大金持ちだけを相手にし、庶民には関心を持っていない、という感じ。
そんな著者がなぜ、小学生に向けたお金の本を書くに至ったのか、不思議に思いますよね?
そんな疑問について、著者は冒頭にこう答えています。
「日本の学校ではお金のことをほとんど教えていません。大人になったら、誰もが生きていくためにお金と付き合う必要が出てくるのだから、お金の勉強をするのに早過ぎるということはない」
そして著者は幼少期に父親からお金の教育を受けていたのです。
その教育内容は「お金は寂しがり屋」だということ。
「お金は一人でいるのが嫌い。大勢いるところに集まってくるようになっている」
その教育が幼い頃の著者に大きな影響を与え、のちにお金を扱うプロである投資家の道に進ませる事になります。
「お金」は道具
著者は「お金」には次の3つの機能があると言います。
①何かと交換できる
②価値を測ることができる
③貯めることができる
僕も含め、日本人には「お金」=悪のイメージを持っている人が多いかも知れません。
「お金持ち」って聞くと、お金に汚くガメツい印象を持ちやすいです。
著者はこのイメージを破りたいと考えており、お金の本質に気づいていないからそのような考えに至るのだと書いています。
お金の本質は、「お金は道具」だということ。
言われたら「確かにな」と思いますが、僕は普段お金を使っていても「道具」という感覚を持っていませんでした。
先の3つの機能と合わせれば、
「モノとモノの交換をするときに便利な、必要な時に使える共通の価値を持つ道具」
ということになりますね。
なぜ、その値段がつけられているのか、考えよう!
著者が小さい頃にしていたお金のトレーニングは「デパートに売っている商品は、なぜその値段がついているのか?」を考えることだったと言います。
同じ鉛筆でもこちらは1本30円、あちらは1本100円。
なぜ同じ鉛筆で70円も違うのか?その差はどこから生まれるのか?と考えるのが楽しかったのだと。
そこからあらゆるものの値段を季節、時間など考慮しながら調査したそうです。
それによって同じ商品でも時期によって値段が変わっていることに著者は気づきます。
例えばサンマの旬の季節に、多くの人が食べたいと思っていても不漁でサンマの数が少なかったら、値段は上がります。
その逆もまた然りです。
同じサンマでも、その時々の状況によって値段が変わる。
そんな経験をすることによって「あらゆるものの値段は世の中と結びついている」と経済の流れを理解していったのです。
著者は本の中で「無駄遣いはするな」と言っています。
それは「モノを買うな」と言っているのではなく何かを購入しようとしたとき、心を落ち着かせそのプライスタグを見て、本当にその値段が自分の思う価値や目的に見合うかどうかを考えてほしいという意味だと思います。
本当に自分に必要なものかどうかを自問自答する。
その「考える」ということをやり続けてほしいという著者の気持ちが伝わってきます。
まとめ
著者は最後の章で「とっておきのお金の使い方」を伝えています。
それは「お金があれば解決できること」に寄付すること。
「世の中のためになるように生かしたときに、とてつもなく大きな力を発揮し、輝くのだ」と言います。
僕も西日本7月豪雨が起きた頃は、微力ながら何度か寄付をしてきました。
自分一人では寄付できる金額は小さくとも、たくさんの人が良いお金の使い方を知れば、より良い世の中にさらに一歩近づくのではないでしょうか?
この本に書かれているようなお金の知識を小さい頃から身に着ければ、少しずつ社会が変わるかも知れません。
まだ社会に出ていない子供たちに読んでもらいたい本だと感じました。
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
ではっ!!